復活途上駒の花

合言葉
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コマクサのアップとその群落。8月8日撮影。



8月8日、9日、久しぶりの3000m級、らくらく登山の乗鞍岳へ。宿泊は2700m地点の畳平の白雲荘。

8日、午後2時過ぎ白雲荘に到着。天気は快晴。小屋の管理人にすぐ聞いた。
「これから頂上まで往復するのは無理ですかねえ」
「ちょっと時間的に見ても無理でしょうね。頂上は明日にして、このあたりの散策をされたほうがよいと思います」

小屋の管理人さんのアドバイスに従い、近くの大黒岳(2772m)へ往復することにした。翌朝天気がよければ大黒岳で日の出を見ようと思っていたので予行演習にちょうど好都合だった。ラッキーだったのはコマクサが沢山咲いているのを見られたこと。近年コマクサ保護の効果が出てきてそこここに群落ができていて見事だった。うまくいけば雷鳥の親子も見ることが出来たのだが一足違いで姿を消していた。それと頂上を翌日にして正解。あのままでは頭がクラクラしていてとても無理だっただろう。

夕刻からだいぶ霧が出始めた。しかし、天気予報によれば翌日も晴れとの事。

翌8月9日、朝4時ころ小屋の窓から外を見ると濃霧。日の出を見るどころではなさそうだ。それから度々窓の外を見るが霧は晴れない。結局、日の出は断念。

朝6時の朝食時も濃霧は晴れることはない。乗鞍頂上も行けないのでは・・・との懸念も出てきたが昨夕の予報を信じて待つ。その後、すこし明るくなったり、濃霧に戻ったり・・・。7時半ごろ同室の人はすべて出て行った。山小屋にいても仕方ないので頂上を目指すという。

当方は昨日登った大黒岳へ様子を見に行ってみようと思って麓まで行った。小屋の中では分からなかったが、冷たい強風が吹き荒れていて手袋をしていなかった手が凍えそうになる。大黒岳も濃霧に覆われて何も見えない。大黒岳へ登るのも諦めて畳平の広場へ引き返した。乗鞍頂上を目指した人も畳平まで三々五々戻ってきている。「風が強いし、冷たくて戻ってきました」

小屋に戻ってコーヒーを飲みながら待つ。しかし、待っていても霧が晴れることはなさそうだ。しばらくあれこれ考えていたがまたの機会に出直すことにして荷物をまとめて小屋を出た。

また、畳平の広場に出て看板を見ると頂上の状況は風速5~7mとなっている。ここでも15mぐらいの強さの風が吹いているのに頂上で5mなんて考えられない。そばに立っている林野庁の人と思われる人にそういうと「乗鞍ではこういうことはよくあることで、そう珍しいことではありません」との答え。

頂上のほうが安定しているのかも知れないとまた行く気になってきた。だけど、帰る気で荷物をまとめて背負い、小屋には別れを告げて、お見送りまでしてもらっている。小屋にまた行って荷物を置かせてくれとは言えない。ちょっと重いけれど、高低差は300m。それ自体はたいしたことではない。よし、行こうと決めて歩き出したのが9時半ごろ。だいぶ出発が遅れた。だが林野庁の人に背中を押してもらったお陰で出発に踏み切れた。

歩き出してお花畑を右にした後広い道に出る手前の急登のところでご婦人が一人向こうから降りてくる。
「私、ツアーで来たんだけどついていけなくて途中から一人で引き返してきたのよ。あそこに見えているのは平湯温泉?」畳平の広場は霧の中で赤い屋根だけが部分的に見えている。
「いや、あれは畳平です。ここからすぐですよ」
「畳平?あそこへはどうやって行くの?」
「これをまっすぐ降りてお花畑の横を通り過ぎればすぐありますよ」
「ああ、そうだわね。あなたは一人?一人のほうがいいわよ。私はツアーで来たんだけれど、みなについていけなくて引返してきたのよ。一人ならマイペースで休み休み行けばいいんだし、一人なら大丈夫よ」
「ああ、そうですね。ありがとうございます」
リタイヤしたおばちゃんから励まされて、またまた背中を押してもらった。「そうや。一人というのは楽なんや、マイペースや」

それからは亀のペースでゆっくりと、しかし肩の小屋でも休憩は取らず、クラクラヨロヨロと登り続けた。やはり登るにしたがって霧は薄くなり、周囲は明るくなってきた。高度2850mぐらいのところで7時半に小屋を出た同室の人が降りてくるのに出会う。冷たい風に吹かれたのか毛糸の帽子を耳までかぶっていた。私も風に吹き飛ばされそうな帽子はとってざんばら髪だった。
「あれからグズグズ2時間ほど畳平で様子を見ていましたが、変わりそうにもないので思い切って出てきました」
「私は出発してから濃霧と強風で肩の小屋で小一時間休んでいました。それからここから上は岩登りみたいなものなので気をつけてください。それと風は右から吹いていますから、上のほうで左右に分かれるところがあって、山の陰へかくれる左のほうの道を行ったほうがいいですよ。それと頭痛がし始めたらそれ以上は登らないほうがいいですよ」
「ありがとうございます。そうします。それではお互い気をつけて行きましょう」

途中言われたとおり左側の道をとって頂上に着いた。やはりかなりの風が吹いていたが、畳平近辺ほど強くもなかったし、冷たくもなかった。20~30分頂上でボケーと座っていたが眺望がよくなる気配もないので下山した。

振り返って見ればすべて楽しい山行だった。感謝。











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